
眠りの科学研究室:研究テーマは「睡眠」。
様々な睡眠の悩みを解決する為、今日も研究は続く。ここでは研究により発見され、ライオン製品開発のカギとなっている技術・研究成果を紹介します。
年齢とともに溜まっていく脂肪…。近年、メタボリックシンドロームに、「睡眠のリズム」が深く関係していることがあきらかに。気になる体型の変化、その原因は日々の睡眠に潜んでいるかもしれません!
睡眠の質の低下(睡眠リズムの乱れ)は、生活習慣病のリスクを高め、また症状を悪化させることがわかっています。 必要な睡眠が十分にとれていないと「食欲を抑えるホルモン」と「食欲を高めるホルモン」のバランスが崩れ「食欲が増大」。 睡眠リズムの乱れや夜型の生活は肥満を招く大きな原因となり、こうした肥満によって糖尿病や高血圧などのリスクが増加することもあきらかにされています。
「最近、睡眠時間が短くなった…」年齢とともにそう感じることが増えていませんか?
厚生労働省が11年ぶりに改定した「睡眠指針2014*」では、必要な睡眠時間が世代によって異なることや、質の高い睡眠が生活習慣病予防につながることが発表されました。そのなかで、加齢によって必要な睡眠時間は徐々に短くなることを解説。中高年の睡眠に大切なのは「時間」よりも「質」であることが推奨されています。
*健康に役立つ睡眠の知識や注意点などをまとめた報告書
快適な睡眠は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分間の周期で数回繰り返されます。この睡眠リズムが乱れ、「深睡眠」が減ったり「中途覚醒」が増えたりすると、睡眠の満足感は低下。また入眠直後の深睡眠は、心身のさまざまな機能の回復や成長を支える「成長ホルモン(GH)」の分泌を促進します。GHの分泌量が低下する中高年にとって、深睡眠が重要であることが注目されています。