
眠りの科学研究室:研究テーマは「睡眠」。
様々な睡眠の悩みを解決する為、今日も研究は続く。ここでは研究により発見され、ライオン製品開発のカギとなっている技術・研究成果を紹介します。
睡眠に関しての調査結果から、働く女性の平均睡眠時間は平日で6時間19分、男性で6時間5分。女性も男性も6割以上が睡眠に不満を持っており、「睡眠時間が足りない」「朝、すっきり起きられない」などが不満理由に挙げられました。そこでわれわれは、同じ時間でより「質の良い睡眠」を得るために何ができるか考えました。
下図は理想的な睡眠と体温の関係を表したグラフです。緑の線は「睡眠」を、赤い線は1日の「体温の変化」を表しています。体温の下降と共に眠りに入り、体温の上昇と共に起床する、というのが一般的な睡眠と体温の関係です。私たちの体は寝る準備として、末梢血管を拡張し、血流量を増やすことで体温を下げているのですが、寝るときに手足が冷たいと、血管が縮まって熱放散が起こりにくくなり、結果として寝つきが悪くなります。そこで手足を温めると末梢の血管が広がり、体温が下がって寝やすくなります。
「精神的ストレス」や「冷え」による「体温調節機能の低下」によって乱れた「睡眠パターン」に陥ることが最近の研究で明らかになっています。そこでわれわれは、寝る前に手軽に摂取できて「ストレス」「冷え」を解消し、睡眠環境を整える「睡眠改善成分」の探索を行いました。
そして、人体に有効な各種生理機能を含むと話題の「酢」の中でも、「血管拡張作用」を有し、リラックス効果が注目される「GABA」が多い「トマト酢」に着目しました。